シンポジウム
1980年の第1回目の開催より毎年、『通訳の諸問題シンポジウム』は、経験・技術の継承、知識・情報の蓄積・交換の場として、また通訳・翻訳家たちの連帯を確認し合う「年に一度のお祭り」として開催されてきました。その内容を羅列したリストをながめますと、形式は「報告、講演、対話、パネルディスカッション、寸劇など」、内容も「通訳者の訓練方法や日頃の自己学習法、通訳現場での体験談や通訳テクニック、顧客との関係や理想的通訳者像の考察など」と、実に盛りだくさんであることに驚かされます。
回数 | 年度 | 内容 (★印はロシア語) | 講師 |
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第26回 設立30周年記念シンポジウム |
2010年 | 祝辞 | 徳永晴美 |
Lost in Translation ~翻訳(通訳)で迷子になって~ |
沼野充義 | ||
★О японо-русском переводе | 原ダリア | ||
第25回 設立25周年記念シンポジウム |
2005年 | ★日露関係150年 | サルキソフ |
最初の露日辞典を作ったゴンザ | 井桁貞義 | ||
参加者討論会:通訳者として辞書を考える 司会 米原万里 |
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第24回 異文化コミュニケーションの最前線で |
2003年 | ★『ロシア語会話とっさのひとこと辞典』をネイティヴ・チェックして-教科書や辞書では分からない言葉に秘められた文化 | 名田 スヴェトラーナ |
経験交流会:私の異文化体験 問題提議 米原万里 |
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★通訳者・翻訳者のためのロシア語学習法と教材-来日中のロシア語教育専門家を囲む会ー | |||
第23回 | 2002年 | ★創設から10年経過のCISおよびロシアが抱える諸問題と展望 | ゴロブニン |
通訳・翻訳者によるパネルディスカッション: ソ連解体から10年、仕事内容や条件はどう変化したのか |
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第22回 | 2001年 | 通訳者・コミュニケーターに必須のロシア文化論 | 村田真一 |
通訳者の5つの原罪と十戒について | 徳永晴美 | ||
第21回 | 2000年 | ★エリツィン時代の総括/プーチン新大統領の船出 | ソンツェフ |
日ロ関係の展望と極東開発 | 吉田進 | ||
日本人のロシア語のウィークポイント | 原ダリア | ||
第20回 ロシアはどうなる? 通訳者生存の道は? ロシア語界論客勢ぞろいのトークバトル |
1999年 | 日ロ関係、ロシア、ロシア語、ロシア語通訳の将来は?<あなたは悲観派?それとも楽観派?> | |
良い通訳、悪い通訳?プロとは?アマとは? <あなたは悲観派?それとも楽観派?> |
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第19回 これからが本番の日ロ関係ー通訳者よ用意はいいか? |
1998年 | 小姑は口うるさいのだ | 米原万里 |
聞いておいても損にならない話 -порядок и стихийность |
袴田茂樹 | ||
第18回 通訳能力は計測可能か |
1997年 | サイマル式通訳者の能力査定とランキング | 小松達也 |
★ロシア語通訳検定試験の試み | ウラソフ | ||
第17回 神は細部に宿る。悪魔も… |
1996年 | あえて通訳・翻訳の重箱の隅をつつく -外的言語学的そぞろ歩き |
徳永晴美 |
NIS諸国は、どうなっているのか? | 秋野豊 | ||
第16回 外国語で稼ぐ3つの方法 -通訳、翻訳、教育 |
1995年 | 私の翻訳観と翻訳作法 | 辻由美 |
★通訳体験と教授法 | ストリジャック 宇多文雄 |
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独裁がやってくる!(漫談) | 月出皎司 | ||
第15回 許せる裏切り、許せない裏切り |
1994年 | 基調報告 | 近藤正臣 |
★外交官の通訳経験 | ガルーシン | ||
ディスカッション | |||
ジリノフスキー現象を考える | 末富丈夫 | ||
第14回 人民通訳大会 -過渡期の課題と展望 |
1993年 | 劇団・そまつ(ソ末)座プロデュースによる 観客総動員の討論劇 |
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★ゲストスピーチ:ロシア経済改革の行方 | ツェリシェフ | ||
第13回 窮地脱出法 |
1992年 | 寸劇:劇団そまつ(ソ末)座公演 | |
★ゲストスピーチ: ソ連邦の死滅…ではその後にくるものは? |
ゴロブニン | ||
第12回 競争と連帯 |
1991年 | 問題提起 | 徳永晴美 |
こんな通訳に頼みたい | 菊次厚子 | ||
★日本人ロシア語通訳者にありがちな欠点 | ノボセリツェフ | ||
ゲストスピーチ | 仏語、中国語 朝鮮語通訳者 |
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第11回 ロシア語通訳を取り巻く新しい状況 |
1990年 | 報告1,2,3 | 月出皎司 小川章一 小宮山俊平 |
★欠点の発見とその克服法 | ブランギンスキー | ||
通訳者のランキング | 石井武司 | ||
第10回 総集編 |
1989年 | 翻訳私論 | 牧野守雄 |
これからの添乗員 | 田中かな子 | ||
常に準備を | 三浦みどり | ||
劇場芸術通訳者の倫理 | 五月女道子 宮澤俊一 |
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大学は通訳者養成の場ではない | 宇多文雄 | ||
第9回 より良き日ソ・ コミュニケーションのために |
1988年 | 日ソ交渉術 | 森本忠夫 |
★日露同時通訳の諸問題 | ストリジャック | ||
★美しい話し言葉 | サフチェンコ | ||
第8回 準備と本番 |
1987年 | ★通訳としての準備以外の準備 | クリフツォフ |
パネルディスカッション:準備と本番 | |||
第7回 通訳と語学力 |
1986年 | ★ソ連人から見た日本人通訳のロシア語 | クリフツォフ |
パネルディスカッション:語学力と通訳能力 | |||
第6回 経験の継承をめざして |
1985年 | 外交とロシア語 | 西田勝次 |
語学教育と通訳の間 | 宇多文雄 | ||
★ゲスト報告 | クリフツォフ | ||
第5回 | 1984年 | 理想的通訳者像 | 草柳益和 |
私の通訳体験:ロシア語通訳の現場から | 徳永晴美 | ||
顧客との関係 | 小川章一 | ||
第4回 | 1983年 | 最近の日ソ関係とロシア語学習の展望 | 白井久也 |
通訳過程とメモ(日英同時通訳者の体験から) | 横田謙 | ||
★私の通訳体験: 日本人ロシア語通訳者がおかしやすい誤り |
サルキソフ | ||
★同時通訳訓練法 | |||
第3回 | 1982年 | 露日逐次通訳の諸困難と対処法 | 児島宏子 |
通訳者のマナー、雇う側が通訳者に求めるもの | 小松達也 | ||
★ソ連式同時通訳訓練を受けた体験から | サプリン | ||
★通訳者の自己学習法 | ストリジャック | ||
第2回 | 1981年 | 日ソ関係の現状と展望から見たロシア語 通訳の需要 | 毛利 晃 |
技術通訳への道 ― 特にコンピュータをめぐって |
小林満利子 | ||
★ガイド通訳のノウハウ | 橋 盛彦 | ||
同時通訳の基礎テクニックおよび諸困難 | 徳永晴美 | ||
第1回 | 1980年 | 通訳問題の観点から見たロシア語通訳 | 新田 実 |
会話からスピーチへ | 徳永晴美 | ||
通訳者の養成と訓練 ― 特に数詞について | 中川研一 | ||
日本におけるロシア語ガイド通訳 | 片倉正晴 |
アーカイブ
協会の経緯 2010年発行 『ロシア語通訳協会創立30周年記念 ここまで、そしてこれからの歩み』の寄稿文「30年の歩み」より縮小抜粋 | 追悼集 三浦みどりさんを偲ぶ | |
追悼集 米原万里さんの三回忌に寄せて | ||
追悼集 米原万里さんを偲んで | ||
I.ポポワ著『ロシアより愛を込めて』(紹介と書評) | ||
相川 和子 『近藤一族』 | ||
村山 敦子    ノボシビルスクの日本語教育 | ||
岡本 祥子 『歌おう、ロマンス!』 | ||
三浦 みどり 『筆塚真理子さん、ありがとう!』 | ||
河島 みどり 『リヒテルが主催した型破りの音楽会』(会報29号から) | ||
井戸 ひろこ 『地方の蛙だより』(むかしむかしの会報から) |