アルハンゲリスク船舶修理工場から、工場が購入した大型加工機械の操作とメンテの研修で大阪のメーカーで2週間過したロシア人グループの通訳にあたりました。
十億もする買物だということにも驚きですが、彼らのお土産ショッピングにも驚かされました。先ず狙いがピンポイントに決まっていたこともさることながら、包丁・招き猫・指貫・(寺の)鐘のミニチュア という中身に時代の流れを感じました。
たまたまホテルが堺市で、日本刀の伝統を汲む包丁の名だたる産地。近くに工房が何軒もありました。写真のおかみさんは、これは買うと見抜いたか、はなから太っ腹で無条件の2割オフ宣言。出てきた値段にも適当な値引きをするのでアッというまに5人で二十万円はいったと思われる荒稼ぎでした。笑顔も当然でしょう。
「よお連れてきてくれたさかい」
と私もメチャクチャ切れる爪きりのお相伴にあづかりました。ラッキー!
商社もメーカーも土日は放置なので、私がなんば・大阪城、奈良行き等をアレンジしました。
ホテル周辺では見つからなかった、招き猫や鐘が奈良で見つかりました。東大寺の土産屋に風鈴の体裁であったときは皆大喜びでした。このときに風鈴の説明をしたら、誰かが言った
"Понятно, что люди морально почувствуют прохладу, так?"
には、例によって感心しました。成る程、ここはморально になるんだと。
2013年5月29日 馬場通
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