明日も続いているように

益　不二夫

テーマ毎に講師を招聘して催す学習会、ロシア映画観賞会等々、当会の活動や会自体の性格については「АПРとは」をご覧ください。継続は力と言いますが、このような活動が30年以上も続いてきました。2010年にはひとつの区切りとして『30周年記念誌』を刊行し、今までの道のりを振り返りました。当会の歴史に残るイベントの数々、それを支えた会員の生の声を過去の会報に探りました。

30年の峠を越えた最初の年、2011年に私たちは大震災を体験しました。しかしその混乱のなかにあっても、ある人たちは『東京物語』の執筆、翻訳、編集に没頭し、この年の年末には出版にまで漕ぎ付けました。他の活動もやや減速気味ではあっても、絶えることなく続きました。世の中のリズムが乱れ、仕事の案件が相次いで中止となりましたが、そのおかげ（？）で時間が空いたのでむしろボランティアに力を集中できたという猛者もいました。

2013年の現在、全般的に会員の皆さんの仕事が活況のようで喜ばしいことです。他方で、協会の活動に時間を割きにくいという側面もあるようです。しかしこの状況は以前と変わりません。日々の仕事に忙殺されながら、それでも意志のあるところ何らかの行動が生まれます。

当会の活動がまた今年も継続されるように、私個人は微力ながら、積極的なリーダーシップを発揮する人たちの邪魔をしないよう、役に立つことがあればそれなりに役に立つよう努力します。