北海道支部学習会の報告
3月15日(土)午後2時から5時30分まで、札幌市内でロシア語通訳協会北海道支部の学習会を開きました。数年間の中断を経て、久しぶりの開催となりました。
第一部はグレーブ・ジュラフスキーさんが「ロシアのビジネス事情と日ロ交流」と題してロシア語で講演。サンクトペテルブルグ出身で札幌に移り住んで20年近くになるグレーブさんは、まず自分で撮影した多数の写真を使いながら、最近のサンクトペテルブルグの街並みを紹介し、後半では仕事でよく訪れるサハリンの変貌ぶりと日本との経済交流の可能性について語りました。
実は、別のロシア人に講演を依頼していたところ、前夜になって急用で来られないことになり、急遽グレーブさんに代役を頼んだのですが、突然のお願いにもかかわらず、素晴らしい講演をしてくれました。
第二部は支部長の大島剛さんが「“組織”の訳し方」と題して、日本の省庁や北海道庁の組織名・役職名のロシア語訳を「私案」として紹介。出席者と話し合いながらより良い訳語を探るという試みでした。
会場には行政関係者とロシア語圏出身者も来ており、活発な議論が交わされました。このほか、名前など日本語のロシア文字での表記の仕方などについても意見交換を行いました。
当日の出席者数は30人(うち6人がロシア人)。北海道支部の学習会は協会員以外の出席も多いのが以前からの特徴です。今回も札幌周辺だけでなく、遠く根室や稚内、旭川、紋別からもこの会合に参加するためだけに来てくれた人たちがいました。久しぶりに顔を合わせた人も多く、学習会後に行われた懇親会も20人近くが参加して盛り上がりました。(坂本雅彦)