シナリオを読みつつリャザーノフ監督作品「自動車に気をつけて」を楽しむ会
           名田スヴェトラーナ先生




 2007年3月の10日から毎週土曜日、3回にわたってソ連時代の人気監督リャザーノフの代表作「自動車に気を付けて」のシナリオを読み、映画を見る会が開かれた。ソ連で絶大な人気があり、テレビでも何度も放映されていた(協会にあるビデオもロシアのテレビからの録画)が、ソ連時代には日本で公開されなかったもの。

  第一日目はこの映画で扱われた自動車泥棒の事件にはモデルがあったこと、映画を作るにいたった事情、社会状況などの説明が一時間以上あり、映画を見る時間は20分足らずになってしまったが、おかげで、映像の一つ一つ、セリフの細かい意味までよく分かった。

  3回で60ページほどのシナリオを全部読み上げるので超特急でも最終日は映画を終わりまで見て4時間近く続く会となった(石川県から参加された方は帰りの汽車に間に合うぎりぎりまで楽しまれ、終わりまで見ずに帰られた)。

  スヴェトラーナさんと読むと一人でシナリオを読むだけでは気にもとめなかったようなところの解説があり、解っていないということ自体に気づいていなかったことを教えられる。

  会のあと、ご一緒した夕食で、スヴェトラーナさん曰く、「日本も私が来日したばかりのころはもっと人情があった、日本が良くなれば、それはロシアをも救う、日本には希望を託している」とか。世界もソ連に希望を託していた時もありましたっけ・・・・